用紙のサイズについて ~A判・B判〜

印刷物を制作するには扱う商材やイベントなど、用途に合わせて、適切なサイズを選定する必要があります。その為には使用できる用紙のサイズを知っておくことが重要です。今回は日本で最も利用されている用紙、A判B判のサイズと用途について解説します。

A判は国際標準規格(ISO)で定められた規格で、世界中で広く採用されています。ドイツの物理化学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・オストヴァルト(Friedrich Wilhelm Ostwald)によって考案されたものが元になったとされています。1平方メートルの長方形(841 × 1189 mm)「A0」を基本としていて、縦と横の比率が「1:√2」になっています。数字や文字だとイメージしにくいかも知れませんが、「A0」から数字が1増えると比率はそのままでサイズが半分になる。とイメージすれば覚えやすくなると思います。この規格は比率が変わらないので、サイズを変更した際のデザインの流用が容易で、用紙を製造する際に無駄な部分を少なくするメリットもあります。

B判は日本産業規格(JIS)が規格化した日本独自のもので、岐阜県の美濃で産出される和紙「美濃紙」(ミノガミ)をもとにした規格です。日本以外では中国や台湾など、限らた地域でしか使われていません。国際標準規格(ISO)にもB判ISO-B)があり、日本産業規格(JIS)のB判JIS-B)とは規格が違います。サイズも異なっているので、日本で使用したB判の印刷物を海外で使用する場合は注意しましょう。

A判と同じく長方形で「1:√2」の比率になっており、B判の規格内であればサイズ変更した際の流用が容易に行えます。例えば「B2」ポスターで大きく告知し、デザインを流用して「B5」の紙面に広告を出せば、コストを抑えて複数の展開が可能です。

A判・B判といった規格に合わせた印刷物の制作には適切なサイズの選定だけでなく、媒体の選定やコストのバランスなど、考慮すべき要素が多くあります。用途に合わせて適切な方法を選びましょう。

クラスレーベルデザインでは、ポスターやパンフレット、ダイレクトメール、商品のPOPなど、様々なデザインが可能です。デザインだけでなく商材に合わせた提案、印刷から納品までトータルで対応が可能です。まずはご相談だけでも、お気軽にお問い合わせください。